STORY
Do it Story2025年7月24日(木)、下北沢のBONUS TRACKにて「Cinema Pizza Party! Vol.5」を開催しました。会場となったのは、映画を「楽しむ」新しい体験を提供する台本カフェ・バー〈下北現像所〉。映画の余白を味わい、人と語らい、ピザとSORACHI 1984でつながる、そんな“文化の共有地”にふさわしい夜となりました。
01🗣語ることで見えてきた「わたしと映画の距離」
今回のイベントテーマは、「映画にまつわる“もっとこうしたい”」。10名の参加者が2分間のピッチで、それぞれの思いや構想をシェアしました。
「子どもが映画館に行くきっかけを作りたい」
「映画にまつわる専門資料が読める図書館を作りたい」
「誰もが気軽に映画をつくれるようになったら面白い」
「映画を通じて、人とつながれる場をもっと日常に」
など、映画を“届けたい人”“広げたい場所”“残したいコト”が、それぞれの言葉で語られました。
参加者のなかには、「映画についてラフに話せる場があるだけで嬉しい」と話す人もいれば、「この規模感だからこそ生まれる温度があった」と振り返る声もありました。初めて参加したという方からは、「皆さんの話を聞くのがとにかく楽しくて、映画の話だけであっという間に時間が過ぎてしまった」といったコメントも。
なかには、「映画という文化を複合的に楽しむことが、これからの時代には必要だと感じた」と話す人もおり、それぞれが“映画を軸に、何を共有したいか”を真剣に考えながらこの場に臨んでいたことが伝わってきました。
Cinema Pizza Party!参加者が繋がれるコミュニケーションボードを設置
02🍕ピザとビールがつなぐ、映画の夜
イベントの幕開けは、Do it Theaterと下北現像所がプロデュースした特製の“シネマピザ”と、SORACHI 1984で乾杯。映画の世界観をヒントにしたピザは、見た目にも味にも遊び心が散りばめられ、参加者同士の会話のきっかけに。一緒に楽しんだ〈SORACHI 1984〉は、ヒノキやレモングラスを思わせる爽やかな香りとすっきりとした味わいが特徴で、ひと口飲んだときの意外性に、思わず誰かと感想を交わしたくなるような一本です。
その後のネットワーキングタイムでは、Cinema Pizza Party!をきっかけに繋がり・生まれたミニシアターと街をテーマにしたプロジェクトの映像を鑑賞したり、思い思いに語り合ったりと、それぞれの“映画への視線”が交錯しました。
03🌙“続き”がはじまるアフタータイム
21:15以降は下北現像所に舞台を移し、アフタータイムへ。映画の話、仕事の話、まちづくりの話、人生の話──。ビールを片手に、語り合いはどこまでも続きます。思いがけないコラボの芽が芽吹いたり、「またやろう」の約束が交わされたり。ゆるやかに、でも確実に、何かが動き出す場になっていました。
04🔁「語る」から「かたちに」
Cinema Pizza Party!の魅力は、ただ集まるだけで終わらないところ。これまでの回で出会った参加者同士のつながりから、新しい企画やが実際に立ち上がるなど、ここでの対話が“次の何か”へと続いているのがこの場の面白さです。
今回のvol.5でも、ピッチで話された想いが、次のイベントや場所で実現されていく予感に満ちていました。
05🎥次回開催に向けて
vol.6は10月開催予定。この夜に交わされた想いやつながりが、どんな映画体験へと育っていくのか。Cinema Pizza Party!は、これからも「映画を真ん中に置いた夜」を、少しずつ、でも着実に続けていきます。
Cinema Pizza Party!について
『CINEMA PIZZA PARTY!』は、 映画業界と映画以外の業界がクロスオーバーし、 新たなシネマカルチャーを生み出す、ピッチ&ブレストパーティです。 映画をもっとこんなふうにしたい。 映画をこんなかたちでもっと盛り上げたい。 映画をもっと面白く、ワクワクさせていく、ひとりの「映画ファン」として。 始まりは、ピザを片手にSORACHI 1984で乾杯。 小さなアイデアから、大きなビジョンが生まれるその瞬間を、 みんなで楽しみましょう。
伝説のホップ「ソラチエース」とは?
「ソラチエース」は、生まれた場所である北海道の空知郡の地名にちなんだ名前で、サッポロビールが1984年に品種化したホップです。その後米国に渡り、ヒノキ、レモングラスのような個性的な香りを生かし米国で人気を博したあと、世界的に人気のホップとなりました。その後、2019年に、親元のサッポロビールから「サッポロ SORACHI 1984」が発売となります。北海道で生まれた伝説のホップ「ソラチエース」は、先に海外で知れわたり、その後日本でもその個性や特性が高く評価されています。
WEBサイト:https://www.sapporobeer.jp/sorachi1984/
下北現像所について
ここは、料理と文化、記憶と物語が交差する“現像所”。
映画作品とのコラボレーションや、土地・季節の背景を宿すフード&ドリンクを通じて、文化を愛する人たちの「作品との記憶」を現像するカフェ&バーです。
ここで過ごすひとときは、ただの消費ではなく、ものづくりやことづくりの過程や物語に触れ、創作に参加する体験でもあります。
作品の裏側にある想いや時間に寄り添いながら、自分の感性でその世界に関わり、生きた文化を育てる——そんな創造的な遊びを提供していきます。
<Slice & Sweet>
弾ける炭酸とコーラ。香ばしいピザ。映画の余韻を甘く留めるスウィーツ。誰にとっても、そんな「映画のお供」があったはず。私たちはその文化をひとつずつ考察し、再発明していきます。土地ごとの“旬”を凍結して届けてくれた素材とともに、一口の香りが、あなたの中の映画をふいに呼び覚まします。
<あたらしい“シーン”をつくる>
私たちが届けたいのは、料理というよりシーンそのもの。文化を愛する人たちの「作品との記憶」を現像したい。姉妹店のシモキタ-エキマエ-シネマ『K2』で上映された映画を中心に、スクリーンの“余白”に広がる台本・音楽・言葉をアーカイブ。観る前に読む。観たあとに味わう。そんな、五感でめぐる映画体験がここにはあります。
映画がそばにあるだけで、日常はほんの少し豊かになる
Instagram:@shimokitagenzojo
photo:Natsuko Saito(@72527n)
text:reika hidaka