STORY
Do it Story特別なシアター体験をプロデュースするDo it Theaterが主催する「Cinema Pizza Party!」が、去る8月7日に開催された。シネマカルチャーの発展を願い集った映画ファンたちが、ピザとSORACHI 1984をお供に、映画話に花を咲かせた一夜の模様を潜入レポート!
01Cinema Pizza Party!vol.3に潜入👀
映画ファンによる、映画ファンのためのピッチ&ブレストパーティ「Cinema Pizza Party!」。映画業界関係者はもちろん、多種多様な経歴を持つ人々が集い、自由に意見交換を行うことで、新たなシネマカルチャーを生み出すことを目的とした交流の場だ。
過去2回も大盛況のうちに幕を閉じ、3回目となる今夜の「Cinema Pizza Party!」は、港区赤坂に位置するピザの名店「サバス」にて開催。ピザ生地は完全ホームメイド、店内の釜で丁寧に焼き上げられたピザはどれも絶品。やっぱり映画にはピザでしょう!ということで、「Cinema Pizza Party!」では毎回、美味しいピザが堪能できるのも魅力のひとつ。
まずは、Do it Theater代表の伊藤大地さんの挨拶からスタート。
今日ここに集った映画ファンたちへの感謝が告げられ、「Cinema Pizza Party!」第1回からのパートナー、サッポロビール SORACHI 1984のブリューイングデザイナーである新井健司さんに、マイクのバトンが渡される。
SORACHI 1984は、「冒険しよう。」というブランドメッセージを掲げた、挑戦する人を応援するビール。だからこそ、Do it Theaterの挑戦に協力し続けているのだ。「Cinema Pizza Party!」と言えばSORACHI 1984。そんなイベントのアイコン的存在である、風味豊かで飲みやすいクラフトビールで、今日の出会いとシネマカルチャーの未来に乾杯!掛け声は、これまた恒例「乾杯!ソラーチ!」。
初めましてあり、久しぶりの再会ありで、早くも会場は大賑わい。
そんなあたたかなムードの中、本日のメインイベントである参加者たちのピッチがスタート。ゲストピッチたちが日頃から考えている映画への希望や理想を発表し、ともに考えることで、シネマカルチャー発展へと繋げていくことを目的としている。今回のテーマは、その想いを言葉に託した「映画にまつわる〇〇をもっとこうしたい」と、 SORACHI 1984のメッセージ『このビールは世界を変えるかもしれない。』にちなんだ、「この映画は世界を変えるかもしれない」のふたつ。 ゲストピッチに選ばれた15名の参加者は、簡単な自己紹介を交え、お題への自身の考えを発表していく。ここでは、その一部をご紹介!
02「映画にまつわる〇〇をもっとこうしたい」
『映画を観たことがない子どもたちに、もっと映画を届けたい』
「映画を観たことがない子どもたちが世界にはたくさんいるので、彼らのために映画を届ける活動をしています。もっとたくさんの子どもたちが映画から感動を得られるように、今後も邁進していきます」ー飯森美貴さん(NPO法人World Theater Project 広報)
『“前例がないので”と言われる業界のあり方を変えたい』
「“前例がない”ことにチャレンジしないと何も変わらない。でも“前例がない”と予算が降りない。そんな日本の映画業界の不条理を変えたいです」ー中村誠さん(アニメプロデューサー)
『“型”に縛られない映画のつくり方に挑戦していきたい』
「たくさんの人に映画を観てもらうためには、常識に囚われない自由なプロモーションをすることもひとつかなと思います。以前、180キロ以上の方は映画をタダで観ることができるキャンペーンなども行ってみたところ、話題性はバッチリでした」ー雨無麻友子さん(映画プロデューサー)
03「この映画は世界を変えるかもしれない」
『夜明けのすべて』
「パニック障害とPMSという周りからはあまり理解されづらい病を題材にした映画で、この作品を観ることで、人それぞれが抱える事情に耳を傾けるきっかけになるし、人に優しくなれる映画だと思いました」ー根太一さん(ラジオ・Podcastなど音声番組 プロデューサー)
『SLEEP マックス・リヒター からの招待状』
「音楽家マックス・リヒターが良質な眠りのために開催したコンサート『SLEEP』を追ったドキュメンタリーで、サウナ後の整った状態の皆さんを対象に上映会を行ったところ、見事に全員寝ていました(笑)。そういった体験をもたらす映画も、ある意味で世界を変えるかもしれない」ー松村健人さん(シアターギルド プロデューサー)
『あんのこと』
「家族や社会から見放されたある少女の物語なのですが、実は自分の身近にも起こっているかもしれない出来事であり、目を瞑ってはいけない現実が描かれていました。改めて、こういった社会の不条理に目を向けるきっかけになる映画です」ー蛯谷朋実さん(映画.com メディア事業統括))
それぞれの立場、視点から語られた映画への愛、そして映画業界の発展を願った画期的なアイディアに、会場の全員がワクワクしながら聞き入った。そして、発表を終えた15名のゲストピッチたちへ大きな拍手が送られ、歓談タイムへ。心地よいグルーブが生まれた会場には、参加者たちの笑顔が溢れた。
本日の参加者の皆さんに、イベントへの感想をインタビュー!
「Do it Theaterのwebメディアでインタビューしていただいたことがあり、1回目から参加させてもらっています。まずは、毎回美味しいピザが食べられるのが最高です。皆さんの自己紹介を聞いた上でお話ができるので、映画業界の横の繋がりを作るのには最高。私が映画を好きになったきっかけは、『時計じかけのオレンジ』で、昔からフランス映画が好きなんです」ー池田彩乃さん(SENLIS FILMS)
「私の映画館にいらっしゃるお客さんは年齢層の高い方が多いので、若い方のお話にとても刺激を受けました。いろんな分野で働く方々の視点から、映画についての想いが聞けるのでとても参考になります。今後もぜひ参加したいです」ー梶原俊幸(横浜シネマ・ジャック&ベティ)
「僕自身は映画業界で働いている訳ではないので、映画に近いところで働く方々と話せるので面白いです。大下さん(日本映画放送株式会社)がピッチでお話されていた『ナミビアの砂漠』が気になりました。今、河合 優実さんは日本映画界で無双状態ですよね」ー根太一さん(ラジオ・Podcastなど音声番組 プロデューサー)
「映画というテーマがありつつ、映画業界の方以外にも様々な業種の方が参加されているところがいいなと思います。僕的には、普段お話できない方々との出会いが楽しくて、3回とも参加しています」ー松村健人さん(シアターギルド プロデューサー)
「2回目の参加です。フランクに話せるので、良いイベントですよね。SORACHI 1984も飲み放題ですし。ビールが好きで、普段からよく飲むんですけど、SORACHI 1984は海外のビールのような口当たりでごくごく飲めちゃいます。とても美味しいです!」ー髙田耕汰さん(Filmarks / SUNDAE)
「シンプルに映画が大好きなので、楽しいです。『素晴らしきかな、人生』、『華麗なるギャツビー』などが僕の好きな作品です。あとはピクサー作品も好きなので『インサイド・ヘッド』や『リメンバー・ミー』もいいですよね。『シネマ・ジャック&ベティ』によく行っていたので、梶原さんとお話できて嬉しかったです。次は映画好きの兄も一緒に参加したいです」ーコーラ小林さん(伊良コーラ)
そして、本日のラストを飾るのが、「Cinema Pizza Party!」がきっかけで生まれた、映画『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』のシークレットスクリーニングの報告会だ。
シークレットスクリーニングとは、Do it Theaterが新たにはじめた完全招待制の上映会イベント。“映画の試写会をより記憶に残る体験へ”という想いのもと、ユアン・マクレガーの大ファンである大場琴美さん(映画の配給・宣伝を行う有限会社ロングライド所属)が指揮をとり、SNSから応募した20名の”ユアンファン”が渋谷のCAROLINE DINERに集ったんだとか。
イベント詳細はこちらをチェック!
渋谷区にあるアメリカンダイナーが一夜限りのシアターに。 『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』シークレットスクリーニング体験レポート
「いつか、作品の雰囲気にマッチする野外での試写会にもチャレンジしてみたい」と話す大場さん。映画ファンのために、とっておきの体験を提供する新しいアクションが、シネマカルチャーの大きなビジョンに繋がっていくのであろう。「Cinema Pizza Party!」が持つ無限の可能性を感じる発表だった。
3回目の「Cinema Pizza Party!」もこれにて閉幕。とにかく映画への愛に溢れた3時間はあっという間で、「やっぱり映画って最高だ!」とこの場に集った誰もが改めて感じたことだろう。映画ファンが、映画ファンと一緒にシネマカルチャーの未来を願う「Cinema Pizza Party!」。早くも次の開催が待ち遠しい。
ーーーfin.
photo:Cho Ongo(@cho_ongo)
interview&text:Mizuki Kanno