MAGAZINE
Do it Magazine01お酒が好きで、謎で、普通な人間、ほげちゃんってどんな人?
「みんな映画館でロマンチックしたい」、映画館で今をいきるオンナノコを切り取る企画Cinematic Girl プロジェクト。今回は、ユジク阿佐ヶ谷にて、元・禁断の多数決のメンバーであり、「カープ女子」や「謎の美少女」という複数の肩書きを持つほどマルチに活躍しているほげちゃんにインタビュー。場所はユジク阿佐ヶ谷から徒歩5分のパーラーエルにて。朝からの撮影だったにも関わらず、ビール缶を2缶空けるという異人ぶり。そんな”謎”に包まれたほげちゃんを、コンビニの麻婆豆腐ハシゴにハマっているゆきんこが掘り下げていきます。
02広島を思い出した、ユジクでの撮影
—早朝からの撮影でしたが、ユジク阿佐ヶ谷での撮影はどうでしたか?
ほげちゃん 映画館での撮影というのが初めてだったので新鮮でしたし、楽しかったです。何だか地元を思い出して懐かしい気持ちになりました。地元の広島にいた時は、ミニシアターによく行ってたんですけど、気がついたら東京ではシネコンに足を運ぶことが多くなっていたので。ユジク阿佐ヶ谷は知っていて、ずっと行ってみたいなと思っていたのですが足を運ぶのは今日が初めてでした。まず地下に下る映画館って珍しいし、入る瞬間からワクワクしました。中は大きな黒板に、素敵な絵が描かれていて。あれって定期的に変わるんですよね。お客さんに映画だけじゃない楽しみをくれる映画館だなって嬉しい気持ちになりました。
—シネコンとは違って、映画も人も少し距離が近く感じますよね。ほげちゃんはどういう時に映画を観たいなあって思うんですか?
ほげちゃん 少し前までは、毎日映画を観るっていうのを自分に課していたくらい映画は好きです。でも、最近はありがたいことに忙しくさせて頂いてるのでそこまでは観れていないかも。それでも、1週間に最低1、2本は観るようにしていますね。その時間はリラックスして、自分だけの時間を作れるので。実は、映画館にはあまり行けていなくて、DVDを借りてっていうのが多いです。でも今日の撮影で、もっと映画館行こう、って思いました。
03お酒は私の幅を広げてくれる秘密の魔法かも
—今日の撮影は早朝からでしたけど、ビールを飲まれてましたね(笑)。やっぱり映画を観るときもお酒を片手に、が多いんですか?
ほげちゃん いや、そんなことないです(笑)お酒飲むと、楽しくって眠くなっちゃうので映画の時はあまり飲まないようにしてます。単純に頭の回転が早いほうじゃないので、これ以上映画についていけなくなるのが嫌なんです。あと、私そんなにお酒毎日飲んでるわけじゃないんですよ。SNSに載せている写真が比較的お酒と写ってるものが多いので、ファンの皆さんには毎日飲んでる酒豪だと思われていると思います。でも意外とそんなでもないんですよ。多くても週に2回くらいです。飲むとしたら、中央線沿いが多いです。このエリアが好きすぎて、離れられなくなっています。
—それは意外!撮影やイベントでお酒を飲むことが多くなったのは何か理由はあったりするんですか?
ほげちゃん 基本的に人見知りなことが理由だと思います。皆さん一緒だと思うんですけど、お酒飲んだら楽しくなれるじゃないですか。だから、初対面の人と会うときも、喋れるようになるのでいつも助けてもらってます。そこから、お酒飲んでやってみる?ってことがお仕事でも増えて行って。今日の撮影も、スタッフの皆さんからお酒入った後に「スイッチ入ったねー」って言われました(笑)自分ではそんな感覚はあまりないんですけど。でも楽しくなってるのが伝わってるのかな。そうだったらプラスだと思ってポジティブに考えてます。他の撮影でもお酒飲んで撮ろう!って言われることは多いので、顔が赤くなっちゃってる写真が多いです。顔が赤くなるのは不本意ですけど、大好きなお酒を飲みながらお仕事できて、スタッフさんにも喜んでもらえるのは嬉しいです。
04謎じゃなくて言葉にするのが苦手、普通の人だから
—SNSでのほげちゃん×お酒写真の拡散力はすごいなあと思ってるんですが、SNS投稿に文字を打ち込んでいる印象は薄いです。そこは意識的にそうしてるんですか?
ほげちゃん まず、第一として文章を考えるのが得意じゃないんです。思ってることを言葉にして発信するのが苦手で。頭があまり回らないっていうのもあるんですけど、SNSって怖いと思うんです。変なふうに取られてしまったり、知らないところで誰かを傷つけてしまったり。だから、基本的にふざけた言葉や絵文字だけの更新を意識的にしているのかもしれないです。でもその分、下書きに書いて書きまくって、そして消します。でも、それを残したりはしないんですよ。その日に消すようにしています。思ったことやモヤモヤしたことを次の日まで引きずるのは好きじゃないので。ムカついたこととか、嬉しかったこと、日常のことを書いてます。そして消す。それが意外とストレス解消になってるかもしれません。
—例えば、最近怒ったこととかありますか?
ほげちゃん この前インスタライブで怒っちゃいました。こんな感じのゆるいスタンスなので、ファンの人と距離が近くなることが多いんです。でも、それでも私にもプライベートはあるんだよって怒りました。「どこに住んでますか?」とか、「飲んでるから今からきなよ」とかそれは違うのかなって思ってます。だから正直に、そういうときは「これやめたほうがいいよ」って言っちゃいます。ファンの皆さんと話すのはすごく楽しいし、大好きな時間だからこそお互いのストレスが減ったらいいなと思っています。
—「カープ女子」、「謎の美少女」など肩書きが沢山ありますが、ご自身では自分のことをどんな人間だと理解していますか?
ほげちゃん「普通の人」です。ミステリアスとか謎だってよく言われるんですけど、自分では至極普通の人間だなと思っています。何やってるかと言われれば、本当に好きなことをやってるだけなんですよ。普通のバイトもするし、お仕事がもらえれば撮影でもイベントでもやります。でも共通してるのは好きってことだけです。だから何してるっていうのが難しいので「好きなこと」ってカテゴリーしてます。
趣味とかあまりないんですけど、イベントでファンの人と話せたり、撮影でスタッフさんと出会うことは好きだって強く感じます。同じくらい、1人の時間も好きです。家では、YouTubeでゴリラの動画見たり、ユーチューバー見てます。最近ハマってるのは、「パオパオチャンネル」っていう男女二人組のチャンネルなんですけど。すごく平和で、可愛くて、癒されてます。本当に普通で自分を特別だなあって思うことはほとんど無いんです。
05気がついたらここに居るのは、周りの人が連れてきてくれたから
—そうなんですね。でも名前は「普通の人」では、なかなかいない名前を選ばれてますよね。名前の由来があったら教えてください。
ほげちゃん 名前は、広島にいた時にしていたバイト先の焼肉屋でつけられました。周りがギャルばっかりで、圧倒されてたら「なんかあんたってホゲホゲ」してるよね!って言われてそこから広まったのが始まりです。最初はバイト先だけだったんですけど、気がついたら地元の人全員にそう呼ばれてて(笑)。あとは、SNSを始める時に本名出すのが怖かったので、そのあだ名でいいか!と思って使ってたら、今になりました。名前も人が与えてくれたものですね、そう考えると。でも人に恵まれているなという感覚は昔からあります。誰かが誘ってくれて、チャンスに恵まれたりとか、引き込んでくれたりして今があると思ってます。なので、周りの環境と人には常に感謝しています。
—これから挑戦していきたいなと思うことがあったら教えてください。
ほげちゃん 歌を歌うことも聴くことも大好きなので、これからはMVに出たりとか、そういうことにも挑戦していきたいです。もちろん、ファンの人と触れ合う機会も、もっと作っていけたらいいなと思っています。
あ、音楽だと映画の『最強のふたり』のオープニングの音楽めちゃくちゃ好きなんです。観た後にすぐダウンロードしました。映画の音楽に影響を受けることも多いです。これから色んなことに挑戦していったとしても、普通の人としてやっていきたいです。
ー本日はありがとうございました!
06ほげちゃんからのお知らせ
新宿ネイキッドロフトで定期的にイベントさせてもらっています。開演前から飲ませてもらってるんで、上機嫌な私がいると思います。現場入った瞬間から「ほげちゃん飲みな〜」ってスタッフさんに言われちゃうので。だからファンの方からのお土産も必然的にお酒が増えちゃって、家の中がアルコールまみれです。あ、ちなみに好きなお酒はキンミヤです。よろしくお願いします!(笑)
【好きな映画BEST3】
・『バトルロワイヤル』 / 深作 欣二 (2000年)
・『ゴールデンスランバー』 / 中村 義洋 (2010年)
・『ハリーポッター』シリーズ
『バトルロワイヤル』は、その当時はあまりグロテスクな映画がメジャーではなかった時だったので、衝撃でした。頭が悪いから分かりやすい映画が好きなんですよ。感覚でついていけるというか、直感で面白いと思う映画が記憶に残りやすいかもしれないですね。
撮影ロケーション
●ユジク阿佐ヶ谷(映画館)
https://www.yujikuasagaya.com/
●パーラーエル(カフェ)
https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131905/13011738/
(取材・文:ゆきんこ 写真:宇田川 俊之)