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Do it Magazine01ORGAR’S Eriさんのシゴトとシネマ
映画との出会いはいつも偶然で、何気なく観た映画が、人生の一本になったりする。【シゴトとシネマ】では、仕事や生き方に影響を与えた、働くことの原動力になっている映画とエピソードを教えていただきます。今回は、日本生まれのレモネード専門店「ORGAR’S」Eriさんの人生を揺るがせた映画と、仕事への想いをご紹介。
02作品名
『スモーク(Smoke)』
監督:ウェイン・ワン
『スモーク デジタルリマスター版』
発売・販売元:ポニーキャニオン
価格:Blu-ray¥3,800(本体)+税
©️1995 Miramax/NDF/Euro Space
03作品との出会い
7つ離れた年上の姉が昔レンタルビデオショップで働いていて『スモーク』を借りてきてくれたのがきっかけでした。映画のポスターに「間違いだらけの真実の物語」と書かれていたのが意味深で惹かれました。
04仕事とのリンク
この作品のお話は街角にある一軒のタバコ屋さんから始まり、全てのストーリーがタバコ屋と繋がっています。常連さんやふらっと立ち寄ってくれたお客さんひとりひとりの人生があって、人生のひとつの場面としてタバコ屋が存在しています。
さすがにうちのレモネード屋にはタバコ屋のような過激なストーリーはありませんが、お客さんひとりひとりの人生の中でレモネード屋として存在しているのだなぁとふと思う事があり、少しでも楽しい記憶になってもらえればなぁと想います。
05作品から受けた影響
タバコ屋の店主はタバコ屋以外に、アートをしています。毎日毎日同じ時間に同じ場所で何年間も写真を撮り続けています。タバコ屋とそれ以外の側面をあわせ持つ姿は、人生に深みがあってかっこいいです。
私もレモネード屋以外にも沢山の側面があります、モデルをしていたり、瞑想の先生をしていたり、レモネード屋はわたしの大切な1つの表現でもあります。生き方や在り方に影響を受けています。
06映画によって解決された悩み
作品に出てくるタバコ屋の店主は、人間味のある人です。常連さんがわざわざそこにタバコを買いに来るほど、慕われています。私もお客さんと気軽に話したりしていいんだな!こんなに自由な働き方でいいんだな!と、参考にしています。
07作品の魅力
脚本と俳優陣たちの演技が本当に素晴らしいので、深く考えさせたれたり、自分だったらどんな気持ちになるかなって想像したりしながら見て欲しい作品です。そして、冒頭「命を助けたお礼にコーヒーをおごらせてくれ」と、作家のポールが、ラシードという青年に言うシーンがあります、そこでラシードは「レモネードならおごって貰ってもいい」と言います。
アメリカでは定番のレモネード!
実はレモネードには英語のことわざがあります。
When life gives you lemons make lemonade!!
「人生があなたにレモンを与えたならレモネードを作りなさい」というのが直訳ですが、実は「人生で辛いことがあったら楽しい事に変えろ!」という意味なのです。
人生の辛い事も吹き飛ばせるようなレモネード屋を目指しています、是非甘酸っぱいフレッシュレモネードを飲みに来てください!
08プロフィール
Eri(佐々木依里)
瞑想家・モデル・環境省森里川海アンバサダー
マインドフルネス瞑想指導者・レモネードスタンド運営
フォトグラファーからモデルに転身する経歴を持ち、「朝です、生です、旅サラダ」のTVレポーターや企業広告Amazon、横浜銀行などモデルとして多数出演中。2016年からクラフトレモネードスタンドを始め、環境活動にも取り組み、現在は瞑想指導など多岐にわたり活動中。
■Instagram
https://www.instagram.com/erisasakimeditationjourney/
■profile
https://www.discovery-n.co.jp/talent/佐々木依里/
■ORGAR’S HP
http://orgars.com/
09編集部より
取材に行ったのは、SHARE GREEN MINAMIAOYAMA(シェアグリーン南青山)で行われていたGREEN UP! URBAN GREEN FERSTIVALというイベントの日。おしゃれで素敵なお店が並ぶ中に、明るくキラッキラした空気を放って楽しそうにお客さんとお話しているEriさんの姿がありました。そんなEriさんがシゴトとシネマの一本に選んだ作品はウェイ・ワン監督の『スモーク』。
取材当日も『スモーク』の中に出てくる名言に触れながら、好きなシーンや影響を受けたセリフなどのお話をしてくれました。その中でも「生きている時の経験とか仕事とか自分がやってきたことはたぶん残っていくと思うんだけど、私たちが楽しいとか嬉しいと感じている感情の部分はきっとこの煙のようなものなんだろうな」と話すEriさんの表情がなんだか印象に残りました。
Eriさんおすすめの一本を観て、フレッシュレモネードを飲んで、煙のような一瞬一瞬を楽しみながら人生を味わっていきたいですね。
text:Eri
photo:Natsuko Okanobu
edit:Sayaka Yabe